地球環境にやさしい内航タンカー

エネルギー効率のよさ

貨物輸送の輸送機関別割合を㌧㌔(1㌧の貨物を1㎞運ぶ)ベースでみると、トラックは63.9%を占め、内航海運は32.0%です。しかし、貨物輸送部 門のエネルギー消費割合をみるとトラックは90.4%を占め、内航海運は7.6%に過ぎません。これからみても内航海運がいかにエネルギー効率のよい輸送 機関であるかがわかります。

※国土交通省調べ 2009年度

※㈶省エネルギーセンター調べ 2008年度

CO2の少なさ

近年、地球環境保護の観点から、二酸化炭素排出量の削減が大きな課題となっています。内航海運は二酸化炭素排出量が極めて少ない輸送機関です。
1㌧㌔の輸送に生じる二酸化炭素排出量でみると、内航海運は自家用トラックの約24分の1、営業用トラックの約3分の1に過ぎません。
内航海運ではさらに、2010年度における二酸化炭素の排出原単位を1990年度比で30%削減して行く目標を定めています。

※国土交通省調べ 2009年度

次世代内航船「スーパーエコシップ」が誕生

内航タンカーに、環境にやさしく経済的な次世代内航船『スーパーエコシップ』(SES)が増えています。物流効率化と地球温暖化対策等の環境負荷軽減に資する電気推進システム等の新技術を採用しており、我が国ではその普及に努めています。
左下の写真はそのうちの1隻で、499総㌧、1,230㎘積み型船。船内がとても静かで、快適な運航を続けています。